服飾という「楽しみの連鎖」 ―from BAREROSE TOKYO June Dion
取材日:2007.8.25 ライター:Xathan Noel
「なぜ、服を作り続けるのですか?」
「それは、"楽しいから"です。」
今から2年前、セカンドライフの世界に舞い降りた才能の原石。 自らが'楽しむ'ことを目的とした創作活動は、 今や世界中のユーザーが求める創作作品へと成長した。
「友達と遊んでて、自分で着たい服を自分で作っていたんですよ。 今ではそれが、たまりにたまってsimになってしまいました(笑)」 いつからか、'楽しむ'ことを「友達」の輪から「世界」の輪へ 広げたいと想うようになる。
そんなよくばりを、私たちは「成長」と呼ぶ______________。
BAREROSE TOKYOという服飾ブランドを展開するJune Dionさん。 今日は、彼女と出会いそしてお話をしたときの記憶を、ちょっとだけ切り抜いてみようと思います。

Xathan : こんにちは。今日はよろしくお願いしますね^^
June : こんにちは :) 写真とか、撮っちゃってくださいね。たまにハダカの人とかいますので、 ヘンなのが写りこまなければいいですが X)
Xathan : ありがとうございます(ハダカの人を撮れっていうフリなのかしら。。。@@
June : ミーティングルームのほうがいいかな? 空と地下、和室がありますけど、どれがいいですか?
Xathan : どこがオススメですか?^^
June : じゃあ、和室にしましょう。まだ一回しかミーティングに使ったことないので。

June : ここ、本屋とギャラリーのあいだなんです。 部屋の後ろ側が本屋で、正面がギャラリーになっています。 いまギャラリーでは美術展の準備をしているんですよ。
Xathan : いま美術展準備中というギャラリーですが、Juneさんがトータルデザインをし アーティストさんが作品を設置する、という感じなのですか?
June : それぞれのアーティストさんに合わせて変更してます。このギャラリーと 隣の本屋の管理をKokoさんという方にお任せしていて、アーティストさんと 一緒に作ってもらっています。
Xathan : アーティストさんがやりたいことを、好きなようにやってもらっている?
June : そうですね。今回オブジェクト作品の設置などがあるのですが、こういうのは初めてなんです。 いままで写真展ばかりだったので。 写真展といえばKokoさんもプロの写真家の方なのです。 アーティストさんの気持ちがわかるので、一緒にやってもらっています。
Xathan : ではJuneさんは、アーティストさんの才能をそのまま露出させられる場所を 提供している、といった感じなんですね。
June : そんな感じです X) 多分、(アーティストさんの誘致を)本格的に始めたら、アナウンスして宣伝すると思います。
Xathan : 素敵な才能が情報のなかに埋もれてしまうのは、もったいないですからね^^
June : ですねー。とりあえず、和室にもどりましょう :)

Xathan : 先ほどのアーティストさんもそうなのですが、どのようなつながりで お知り合いになったりするのですか?
June : 最初は、日本の写真を撮られている写真家の方の写真展でした。 その方はすでにBAREROSEの服を買ってくれていて、お話をしていて そういうことになりました X)
Xathan : 最初は、お客さんとしてみえていたのですね。 そんな、アーティストさんとJuneさんをつなぐBAREROSEブランドですが、 Juneさんはリアルでデザインなどをやってらっしゃるのですか? 例えばデザイン学校を出てらっしゃるとか、そういうお仕事をなさっているとか。。。
June : 全然です X) フォトショップは使えましたが、アートの勉強は本で読んだくらいです。 なので、服も安くしています。 やっぱりプロの人と比べると見劣りするので、最初から安くしました。 私がSLを始めたころもいまとあまり変わらなくて、やはりすごい有名店が いくつかあったのです。みんな、すごいクオリティで。

June : まだまだですが、私も作った服がもうすぐ1000点になるので、そのぶん少しだけ 上手になっているかもですね。
Xathan : せ、1000点。。。@@ 作品のクオリティもそうですが、実績としてそのデザイン数はすごいですね。 しかも、安い。
June : 服を作り始めた頃に感じた、「着てもらえるだけでうれしい」という気持ちがずっとあって、 それも、服を安くしている理由のひとつです。たまにみなさんにプレゼントするのも、 その気持ちからなんですよ。
Xathan : 一番最初に感じたその気持ちを、大切にしてらっしゃるのですね。 そうそう、Juneさんが作る服のデザインはすごく奇抜でもあり、またイメージの特徴を捉えた 作品が多いのですが、そのアイデアはどこから?
June : 参考にしている本とかはなくて、いろんな場所でアイデアを見つけます。 カジュアルは、リアルで道を歩いてて、すれ違う人の服をぼんやり記憶して、とか。 いまXathanさんが着ているのは、家の近くで女子高生が胸元をひらいてネクタイを下げていたのを みて、そこからアイデアをもらいました。制服そのままにしても良かったのですが、 つくっているうちにそうなっちゃいました :p

June : ただ、服によっては拒絶反応を示す方もいますので、そのへんは注意しています。 作品のジャンルはできるだけ広くしているのですが、そこは考えていますね。 宗教のシンボルが、極端な思想の象徴に似ていたり。 勉強していますが、すべてを網羅するのはやはり難しいです。 デザイン的に気づかないこともあったりして。 でもそういう時は、お客さんが教えてくれます。お客さんが教科書になったり。
Xathan : 一緒にBAREROSEという世界を作り上げていくという感覚ですね^^ 世界といえば、これからのBAREROSEの世界は、どこに向かっていくのですか?
June : いま、カジュアルとフォーマルの商品を集めたお店がとなりのsimにあるのですが、 例えば和服とかゴスとか、専門のお店を作って本店のラグを緩和させていきたいですね。 また買いたい商品が限定されている場合、そのほうが見つけやすくなりますし :p
Xathan : 期待してます! 最後にひとつ、とても聞きたいことがあります。 Juneさんは、なぜ服を作り続けるのですか?
June : 趣味だからです :p
Xathan : それは、楽しいですか?
June : もちろん、楽しいです。 アイデアが浮かばないときや、デザインがうまくいかないときは苦しいですが、 そのあとに気に入っていただけるものが出来上がったとき、またうれしいです。 とにかく喜んでもらえるというのが、最初にも最後にも、うれしいのです。
Xathan : Juneさんのようなアーティストさんが、セカンドライフ内にもっともっと増えることを望みます。 1ユーザーとして^^
June : ありがとうございます。 でも、私はアーティストではなく、エンターティナーを目指しています。 服や物を作ることを通して、楽しいもの、ことができたらと思っています。
Xathan : これからも、みんなが楽しくなるような、楽しさを発見できるような服を 作り続けてくださいね^^
June : はい、がんばります :D なにかリクエストがありましたら、いつでもどうぞ :)

今回の取材を通して感じたのは、June Dionという人間の見ているものの大きさ。
作り上げる作品を媒介して広がる世界を楽しむ。 その楽しさを、作品としてまた世界へ発信していく。
そのダイナミズムを当然のように受け入れ、自らの成長の糧とするそのポジティブな姿勢は、 目指す世界を私たちに簡単に予見させます。
これからも、私たちを楽しませてくれる服をつくり続けてくれることでしょう。
【BAREROSE TOKYO本店】 http://slurl.com/secondlife/Bare%20Rose/147/12/30

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